ダウンは優れた天然素材ですが、その生産過程で動物が虐待されているのであれば、私たちはそれを望みません。
2016年以降、あるブランドのダウンはResponsible Down Standard(RDS)の独立認証を受けています。
RDSは、農場から最終製品までのダウンと羽毛の生産における動物福祉の実践を説明し、認証する国際的な基準です。
100%倫理的に調達されたダウンと羽毛
責任あるダウン基準(RDS)は、動物の「5つの自由」を保護しています。これで、強制給餌や生きたままの羽毛採取(ライブプラッキング)が禁止されています。
RDSは、農場から製品までのダウンを追跡可能にするため、消費者は鳥たちが健康で、痛みや恐怖、ストレスを感じずに生活していることを確信できます。
動物の「5つの自由」とは
- 飢えや渇きからの自由:適切な食事と清潔な水の提供
- 不快からの自由:適切な環境(シェルターや休息場所)の提供
- 痛み、傷、病気からの自由:予防や迅速な診断と治療
- 正常な行動を表現する自由:十分な空間、適切な設備、仲間との交流
- 恐怖やストレスからの自由:精神的な苦痛を避ける取り組み
ダウンは副産物です

アウトドア用品に使用されるダウンは、食肉用に飼育されたガチョウやアヒルからの副産物です。農家にとって、羽毛の価値は収入の約5%に過ぎません。
仮にすべてのアパレルや寝具メーカーがダウンの使用を中止しても、ガチョウやアヒルの飼育自体は続き、羽毛は最終的に廃棄されてしまう可能性が高いのです。
その代わりに、羽毛とダウンは洗浄・消毒され、ダウンジャケットやその他の衣類・ギアにリサイクルされています。
消費者としての私たちの選択が、これらの動物の生活水準や環境への影響に寄与できるのです。
コラボレーションがもたらす大きな影響
ダウンのサプライチェーンは非常に複雑です。原材料は農場から加工業者、ブローカー、製造業者へと渡り、追跡が困難です。
そのため、RDSのような業界全体での協力体制が、大きな変化をもたらす最善の方法となります。
業界全体での取り組み
- 透明性の向上:生産過程の各段階を明らかにする
- 倫理的な基準の共有:全ての関係者が同じ基準を遵守
- 消費者への情報提供:製品の背後にあるストーリーを伝える
自然のダウンが持つ優位性

ダウンは、人工素材では再現できない独特の特性を持っています。合成断熱材は代替品となり得ますが、暖かさ、軽量性、圧縮性、耐久性の点で、ダウンには及びません。
ダウンの特長
- 優れた保温性:空気を多く含み、断熱効果が高い
- 軽量性と圧縮性:持ち運びや収納に便利
- 耐久性:適切にケアすれば長持ちする
最終的な選択はあなた次第
私たちのダウン製品は、暖かさや軽さだけでなく、倫理的な観点でも最高の素材を使用していると自信を持っています。
あるブランドでは、農場から製造までの完全なトレーサビリティを実現し、追跡可能なダウンを使用しています。
しかし、最終的な選択はお客様自身に委ねられています。
動物性製品を避けたい方へ
動物性製品を避けたい場合、優れた合成断熱材のオプションもあります。
- シンサレート™:薄くて暖かい高性能素材
- プリマロフト®:ダウンに匹敵する軽さと保温性
ダウン製品の選び方

ダウンがどのように暖かさを保つのかご存知ですか?ダウンの品質を示すフィルパワーについて理解すると、製品選びの参考になります。
フィルパワーとは
フィルパワーは、ダウンのふくらみ具合(ロフト)を示す数値で、数値が高いほど軽くて暖かいダウンとなります。
- 600〜700フィルパワー:良質なダウン
- 700〜800フィルパワー:高品質なダウン
- 800フィルパワー以上:最高級のダウン
まとめ
私たちは、倫理的に調達された高品質なダウン製品を提供することで、動物福祉と環境保護に貢献しています。
消費者として、あなたの選択がより良い未来を創る一助となります。
ダウンの暖かさを実感しながら、責任ある選択を一緒に進めていきましょう。