冬のキャンプは、壮大な景色、虫が少ない環境、心地いいキャンプファイヤー、ぐっすり眠れる機会など、夢のような体験ができます。
しかし、寒さが厳しすぎると楽しめず、むしろ悪夢のような状況になることも。そこで、快適に過ごし、しっかり休息を取るための8つのコツを紹介します。
1. しっかり食べる
脂肪分の高い食事は体を長時間温めてくれます。この機会にボリューム満点の料理を楽しみ、その後はキャンプファイヤーを囲んでホットチョコレートを味わいましょう。
2. 就寝前にトイレを済ませる
暖かい寝袋から出たくなくなる前に、就寝前に必ずトイレを済ませておきましょう。でも、もし夜中にトイレに行きたくなったら、我慢せずに行くのがベスト。
膀胱がいっぱいだと、体が温まるためのエネルギーを無駄に消費してしまいます。
3. 寝る前に着替える

寒さと疲れでそのまま寝袋に飛び込みたくなるかもしれませんが、清潔で乾いた服に着替えることは大切です。
湿った服(汗が染み込んだもの)のままだと、一晩中体が冷えてしまいます。
4. 体を温めてから寝袋へ
冷えた体で冷たい寝袋に入ると、暖まるまでに時間がかかります。寝袋に入る前に、その場で軽く体を動かして体温を上げましょう。
ただし、汗をかくほど激しく動くのは避けてください。もう一つのコツは、耐熱性のある飲料ボトルに熱湯を入れ、寝袋の中で抱えること。
やけどしないように注意し、ボトルが漏れないことを確認してください。
5. 適切な寝具を用意する
夜の寒さをしのぐために、しっかりとした四季対応の寝袋を用意しましょう。滞在場所の平均夜間気温や気象条件を事前に調べ、自分に合ったものを選んでください。
ダウンの寝袋は断熱性に優れていますが、湿気が多い環境では合成繊維の寝袋の方が適している場合もあります。
シルクやフリースの寝袋ライナーを使うと、寝袋を清潔に保ちつつ、さらに暖かさをプラスできます。
6. 寝袋を乾燥させてふかふかに

ダウン製の寝袋を使用する場合は、テント設営中に広げて空気を含ませておきましょう。これにより、断熱効果が高まります。
また、寝袋で顔を完全に覆うのは避けましょう。息による湿気が寝袋内部にたまり、保温性を損ないます。冬用の寝袋にはフードが付いているものが多いので、口元を外に出し、顔周りのドローコードを調節して息が外に逃げるようにしましょう。
または、ニット帽をかぶって頭を暖かく保つのも効果的です。もし寝袋の中で汗をかいてしまったら、翌日にしっかりと乾かしてください。
7. 地面からの冷気を遮断する
地面からの冷気を防ぐために、四季対応のスリーピングマットやキャンプ用コットを使用しましょう。適切な断熱材があると、睡眠中の快適さが大きく向上します。
8. 寝るときの服装に注意
重ね着が足りないと寒さで目が覚め、重ねすぎると汗をかいてしまいます。最適な重ね着のバランスを見つけるには少し練習が必要ですが、基本はサーマルウェア、ミドルレイヤー、厚手のソックス、そしてニット帽を着用することです。
ベースレイヤーには、天然の温度調節機能があるメリノウールがおすすめ。ポリエステルよりも汗をかきにくく、快適に過ごせます。特に寒い場合は、メリノウールの上に薄手のフリースを重ねると良いでしょう。
綿素材は湿気を吸収して体温を奪うので避けてください。重ね着の枚数は個人差がありますので、自分の体質や寝袋の性能、外気温に合わせて調整しましょう。