アウトドアでのダウンジャケットやベスト、寝袋は、適切なケアをすることで長く快適に使うことができます。もしこれらのダウン製品が水を吸い込みやすくなったり、撥水性が低下してきたと感じたら、まず洗濯を試してみましょう。

汚れや油分が付着すると、DWR（耐久撥水）加工の効果が落ちることがあるため、洗濯することで性能が回復する場合があります。

それでも撥水性が戻らない場合は、防水加工を施す必要があります。ここでは、その方法を2つご紹介します。

ダウンジャケットの防水加工方法

ダウンジャケット（他のダウン製品も同様）の防水加工は、専用の防水スプレーや洗剤を使用するのが最も簡単です。NikwaxやGranger’sといったブランドから、ダウンジャケットやベスト、寝袋の撥水性を復活させる信頼性の高い製品が販売されています。

防水加工の方法は主に2つあります：

1. スプレータイプ：製品に直接スプレーする方法
2. 洗濯機での処理：洗濯中に防水加工を行う方法

下記にそれぞれの手順を詳しく説明します。ここではダウンジャケットを例にしていますが、ベストや寝袋など他のダウン製品でも同じ手順で行えます。

スプレーで防水加工する方法

1. 防水スプレーを用意する
   • Granger’sの「Xtreme Repel」や「Performance Repel」などを選びます。お使いのジャケットの素材に適しているか確認してください。これらの製品は「すべてのテクニカルファブリック」に対応しているため、ほとんどのダウンアウターに使用できます。
2. ジャケットを洗う
   • 防水加工を施す前に、ジャケットを洗って清潔な状態にします。加工の効果を高めるため、まだ湿っている状態が理想的です。ダウンジャケットの正しい洗い方がわからない場合は、専門のガイドを参考にしてください。
3. 防水スプレーを塗布する
   • 湿ったジャケットを平らな場所に広げ、スプレーを約15センチ離れた位置から均一に吹きかけます。特に縫い目や擦れやすい部分にはしっかりとスプレーしましょう。
4. 乾燥させる
   • ジャケットを乾燥機に入れて、防水加工を定着させます。ダウンのふくらみ（ロフト）を維持するために、乾燥機にテニスボールや専用のドライヤーボールを一緒に入れると効果的です。

洗濯機で防水加工する方法

1. 防水洗剤を用意する
   • Nikwaxの「Down Proof」などのウォッシュインタイプの防水剤を使用します。この方法のメリットは、ジャケットの表面だけでなく、裏地やダウン自体にも撥水性が付与されることです。
2. ジャケットを洗う
   • 防水処理の前に、ジャケットが清潔であることを確認します。汚れが残っている場合は、通常の方法で洗濯してください。
3. 洗濯機の準備
   • ドラム式洗濯機の場合、洗剤投入口や洗濯槽に残った洗剤や柔軟剤をきれいに取り除きます。防水処理中にジャケットに不要な汚れやシミが付くのを防ぎます。
4. 防水洗剤で洗う
   • 規定の量の防水洗剤を洗剤投入口に入れ、温水で洗濯します。ダウンジャケット、ベスト、寝袋などを一緒に処理できます。
5. 乾燥させる
   • 清潔なテニスボールやドライヤーボールを数個一緒に入れて、乾燥機で乾燥させます。ダウンのロフトを維持し、ふんわりと仕上げることができます。

これらの手順を踏むことで、ダウン製品の撥水性を回復させ、快適な着心地を長持ちさせることができます。アウトドアでの活動をより快適に楽しむために、ぜひお試しください。