自然の中でのキャンプは、心を豊かにする素晴らしい体験です。月明かりの下で眠り、静寂に耳を傾け、新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込む。これ以上の贅沢はありません。
キャンプを最大限に楽しむためには、適切な装備を用意し、事前にしっかりと計画を立てることが大切です。
そうすることであなた自身はもちろん、一緒にキャンプを楽しむ仲間たちにとっても最高の体験になるでしょう。ここでは、キャンプ初心者にも役立つ20のヒントを紹介します。
出発前に

1) 装備を事前にチェックしましょう
新しくテントを購入・借用した場合は、事前に自宅で組み立てて、設営・撤収の手順を確認しておきましょう。使い慣れたテントでも、破損がないか、必要なポールやペグが全て揃っているか確認が必要です。
ストーブを持参する場合も、掃除や点火テストを忘れずに。キャンプの途中で装備の不備や故障に気づくより、出発前に確認しておく方が安心です。
2) キャンプ場を事前に調べましょう
キャンプ場の設備を確認しておきましょう。シャワーやバーベキュー施設、日陰の有無、清潔で安全な飲料水へのアクセスがあるかなどです。これにより、持っていくべきものと置いていくものを判断できます。
3) 潜在的な危険を把握しましょう
周辺に有毒な植物や危険な動物・昆虫がいないか調べておきましょう。それに応じて救急箱を準備します。頭痛や切り傷、火傷など、様々なトラブルに対応できる救急用品はキャンプの必需品です。
助けがすぐに得られない場所での緊急事態は避けたいものです。虫除けスプレーも必須アイテムです。
4) 天候と火気使用制限を確認しましょう
天候の変化に備えて、荷物を準備することが大切です。防寒着や防水のレインウェアを忘れずに持っていきましょう。私たちのお気に入りのヒントは「最悪の事態に備え、最高の結果を期待する」ことです。また、荷物は賢くパッキングしましょう。
レインジャケットは1枚あれば十分ですし、ハイキングブーツも1足でOKです。ただし、キャンプ場で履くサンダルやスニーカーを持参して、ブーツや足を休める時間を作りましょう。
5) ナイロンロープとダクトテープを用意しましょう

ナイロンロープは、テントの補強や濡れた衣類を干すのに役立ちます。ダクトテープは万能で、破れた靴や壊れたテントポールの応急修理に使えます。
6) 質の良いキャンプ用品を揃えましょう
アウトドアでしっかり機能し、これから何度も使えるキャンプ用品を選びましょう。安価で壊れやすく、快適さや安全性に欠ける装備では、キャンプを楽しめません。旅の途中で装備が壊れてしまうのは最悪の事態です。
7) 緊急時への備えを万全に
旅行の計画や荷造りには、緊急事態への備えも含めましょう。家族や友人に行き先や滞在期間を伝えておくことは重要です。
万が一の連絡手段として、現金やバッテリーの持ちが良い携帯電話を持参しましょう。数日間のハイキングに出かける場合は、緊急用の位置情報ビーコンを借りることも検討してください。
8) 照明をしっかり準備しましょう
月明かりや焚き火の光だけで過ごすのはロマンチックですが、暗闇で料理やトイレを探すのは大変です。
適切なキャンプ用の照明器具はとても重要です。テント内ではヘッドランプや懐中電灯を天井から吊るして全体を明るくできます。また、夜間に外出する際にすぐ手に取れるよう、入り口付近にライトを置いておきましょう。
9) 細かなアイテムも忘れずに
ライター、手指消毒剤、食器用ブラシ、石鹸などの小物も忘れずに。車でキャンプに行く場合は、テントのペグを打つためのハンマーや、片付け時に使うほうきとちりとりも持参しましょう。缶詰を持っていくなら、缶切りもお忘れなく!
キャンプの設営

10) 早めに設営を始めましょう
無理をせず、日が暮れる前にテントを設営し、必要な準備を整えましょう。
11) キャンプサイトを慎重に選びましょう
安全のために、平らで雨が降っても水がたまらない場所を選びましょう。木の近くにテントを張る場合は、周囲や上方を確認し、腐った枝や落下の危険がないか、またテントが樹液で汚れないか確認しましょう。
12) 水の流れる場所を避けましょう
当たり前のようですが、初心者が見落としがちなポイントです。川沿いの小道や小川の跡、溝など、大雨の際に水が集まりやすい場所でのキャンプは避けましょう。
13) 地面を整えましょう
テントを張る場所の地面から、石や枝などを取り除きましょう。1泊以上滞在する場合は、テント内を清潔に保ち、地面からの湿気や鋭利なものを防ぐために、グランドシートを持参することをおすすめします。
14) 寝る向きを考えましょう
傾斜がある場所で寝る場合は、頭を高く、足を低くするように寝ると快適です。
15) 雨対策を万全に

テントのフライシートはしっかりと固定し、雨がテント内部に侵入しないようにしましょう。強風でもテントが安定するようにペグやロープをきちんと張ります。雨天時にはテントの壁に触れないようにしましょう。触れると結露が発生しやすくなります。
16) 焚き火の管理を徹底しましょう
地域の火災規制や天候に注意し、指定された焚き火台を使用しましょう。常にバケツの水を用意し、火のそばを離れないように。火が完全に消えるまで時間がかかることを忘れずに。
使用後は残り火や灰を土や砂でしっかり覆い、他の人が誤って踏まないようにしましょう。また、焚き火は木や根から十分離れた場所で行い、地下の根に火が移らないように注意が必要です。
17) 防寒対策をしっかりと
出発前に天気予報や気温を確認し、適切な寝袋を準備しましょう。夜は気温が下がることが多いので、重ね着できるフリースや防寒着を余分に持っていくと安心です。
18) 食品の保管に注意しましょう
食べ物は安全な容器やクーラーボックスに入れ、テントの外に保管しましょう。夜行性の動物をテントに招き入れるのは避けたいものです。
一部のキャンプ場では、共用の食料保管ボックスが設置されている場合もあります。車で来ているなら、就寝前に食料を車内に保管しておくと安心です。
荷造り

19) テントを乾燥させましょう
撤収時には、可能であればテントを完全に乾かしてから収納しましょう。湿ったまま収納するとカビが生え、テントが傷んでしまいます。もし乾かせない場合は、そのまま片付けて、帰宅後すぐに広げて乾燥させましょう。
ポールやペグも同様に手入れしておくと、錆びを防げます。少し手間ですが、次回のキャンプで快適に使えるようになります。
20) 自然を守りましょう
貝殻や流木など、思い出に持ち帰りたくなるものもあるかもしれませんが、そのままにしておきましょう。また、野生動物に餌を与えるのも避けてください。
ゴミは全て持ち帰り、石鹸水は水辺から離れた場所に捨てましょう。環境への影響を最小限にするため、生分解性の石鹸や洗剤を選ぶと良いでしょう。